起立性調節障害

2018年09月21日

 
こんにちは。
豊明市・名古屋市緑区・大府市エリアにお住まいの方がご利用しやすい治療院。
自律神経整体・不妊整体をしています
鍼灸マッサージ師・柔道整復師の玉川将教です。
 
今日は起立性調節障害についてお話ししたいと思います。

 
起立性調節障害は自律神経である交感神経・副交感神経のバランスが乱れて起こる障害です。
 
その影響により脳への血流が低下して、めまいや立ちくらみ、倦怠感などの症状が出ます。
 
小学5年生から増え、中学生で急増すると言われています。
 
不登校の子ども3〜4割が起立生調節障害(OD)を伴っているという調査結果もあります。
 
起立性調節障害は子どもに多く出る症状ではありますが
成長期ではない大人でも生じます。

特徴

症状によって起立性調節障害は4つのタイプにわけられます。
 
起立直後性低血圧
血圧が起立直後に低下してしまう一番多く見られるタイプです。
身体の中でも脳への血流が特に不足し、立ちくらみ、ふらつきが頻繁に起きます。
自律神経の中で交感神経の働きが鈍く、常に倦怠感を感じます。
 
体位性頻脈症候群
起立した直後は正常ですが、しばらくすると心拍数が上がり、1分間に115回以上となります。
(通常は1分間に60回前後)
そのため頭痛、ふらつきが起こり、全身がだるくなります。
 
神経調節性失神
起立した直後は正常ですが、しばらくすると血圧が急に低下し、顔面蒼白になり
意識もうろうとなっていき、失神してしまうことがあります。
生徒が朝礼で倒れるのはこのタイプです。
 
遷延性起立性低血圧
起立した直後は正常ですが、しばらくすると15%以上血圧が下がり
気分が悪くなっていき、冷や汗、動悸を起こします。
こちらの症状は比較的まれなタイプです。
 
 
起立性調節障害は、これらの自律神経症状が見られ、症状がつらいため
朝起きれないという状態になります。

起立性調節障害の原因は?

 
日々の精神的ストレス・オーバーワーク・合わない食生活・生活習慣の乱れなどが重なると
ストレス神経である交感神経ばかりが働くようになってしまいます。
 
交感神経ばかりが働いていると
 
  • 寝付けない
  • 不眠
  • イライラや不安、神経質になる
  • 動悸や息切れ
  • 下痢や便秘などの胃腸障害
  • 疲れが取れない
  • パニック障害
 
などの症状に悩まされやすくなります。
 
働き過ぎた交感神経はやがて疲労して機能低下を起こし
今度はリラックス神経である副交感神経ばかりが働くようになります。
 
すると
 
  • 朝起き上がれない
  • 何もする気が起きない
  • 湿疹やかゆみ
  • アレルギー状態がひどくなる
  • うつ状態
 
などの症状が引き起こされるようになります。
 
人は本来、朝目覚める時に交感神経が優位に働き
夜寝る時には副交感神経が優位に働くようになっています。
 
つまり朝起きると活動的な身体になり
夜になると身体がリラックス状態になり、寝れるわけですね。
 
本来、朝に交感神経が働かなければならないのに
自律神経のバランスの乱れにより逆転現象が起きてしまうと
副交感神経が優位に働いてしまい
学生の子であれば、朝起き上がれず学校に行けれないことが考えられます。
 
 
起立性調節障害で、おひさまメナジー治療院へ来院される方の多くは
 
  • 親に言いたいことを言えない
  • 人間関係や勉強にひっかかりがあり、学校に行きたくない
  • それらの悩みを抱え込んでうまく処理できずにいる
  • お菓子や甘いもの、炭水化物ばかり食べて食生活が乱れている
  • ゲームばかりしている
  • スマホを触りっぱなし
 
といったことから調子を崩されています。
 
起立性調節障害は
 
何か言いたいこと・悩んでいることを抱え込み、身動きが取れなくなってしまっているよ
自分に合わない生活をしているよ
 
という身体と心からのサインです。
 
とくに悩んでいることを保護者の方や周囲の人にうまく伝えられないために、言葉の代わりに身体で表現している状態といえます。

おひさまメナジー治療院の症例報告

 
当院に、刈谷市在住の中学1年生の子が来院した症例をお伝えしたいと思います。
 
入学して1ヶ月ほど経った時に学校に行きたくなくなり、週2回の通学。
 
病院からは起立性調節障害と診断され
 
頭痛、動悸、倦怠感、めまい、ふらつき、立ちくらみ、便秘、花粉症とたくさんの症状を抱えていました。
 
子どもは成長期に脳内神経伝達物質の調節に必要なビタミンミネラルアミノ酸、どの栄養が不足して悪影響を及ぼしているか?
 
また抗ストレスホルモンを分泌する、副腎など内分泌臓器の成長期の影響学校生活食生活の影響を考えていく必要があります。
 
カウンセリングでは、症状の発生原因となるヒントを聞くことができました。
 
まず普段の食生活から聞いてみると
炭水化物の摂取が多く、タンパク質があまり摂れていない状態で
おやつにアイススナック菓子を食べることが多い
 
また飲み物は炭酸が好きで、コーラをよく飲んでいる状態でした。
 
この状況で考えると、血糖値スパイクを起こしている可能性が考えられます。
 
以前「糖質依存のブログ記事」でも書きましたが
血糖値スパイクが起こると血管が傷つき、体内では「糖化」が起こります。
 
糖化は身体のコゲつき
 
と例えてお伝えしましたが
糖化は、もとのタンパク質の機能を落として、使い物にならなくしてしまい
老化がどんどん進み、身体の機能を低下させます。
 
症例の中学1年生の子の食生活は、普段から糖質の摂取が多いため
食後、血糖値が急激に上がり過ぎてしまい、膵臓からインスリンが大量に分泌され、糖を細胞に取り込み、血糖値を下げようと働きます
 
すると、今度は下がり過ぎてしまった血糖値を上げようと副腎、甲状腺などから
アドレナリンノルアドレナリンコルチゾール甲状腺ホルモンが放出されます。
 
その結果、自律神経が乱れて心も身体にも様々な症状があらわれてしまうわけです。
 
インスリンの大量分泌によって、血糖値が下がり過ぎてしまうと
脳にエネルギー源として供給されるブドウ糖が不足してしまうため
集中力注意力の低下強い眠気に襲われることになります。
 
また低血糖状態から血糖値を上げるために
興奮系のホルモンであるアドレナリンノルアドレナリン甲状腺ホルモンなどが放出されると
動悸手のしびれ頭痛筋肉のこわばりが症状として発生し
精神面ではイライラ不安感恐怖心といったものがあらわれることになります。
 
 
さらにキネシオロジー(筋肉反射テスト)で
起立性調節障害を起こしている根本原因を調べてみると
学校での思い悩みのストレスが判明!
 
本人に確認してみると、クラスメイトに嫌なことを言われてると話してくれました。
この隠れたストレスが学校に行きたくない原因を作っていました。
 
人はストレスによっても副腎から抗ストレスホルモンが働き
血糖値を上げてしまいます
 
 
身体の各筋肉、関節の状態をチェックしていくと
 
交感神経の緊張が強く身体に出てしまっているため
両肩、背中、腰の筋肉が硬くなっていて
首、背骨、肩関節の可動域制限。
骨盤のゆがみもあるため、身体の軸がブレてしまう状態でした。
 
また頭を後屈してもらうと喉に違和感を感じ、血糖値を上げる甲状腺ホルモンの影響を受けていて
 
その他に膵臓の血糖値反射ポイント
血糖値を上げるアドレナリン、ノルアドレナリンを分泌する副腎髄質反射ポイント
抗ストレスホルモンであるコルチゾールを分泌する副腎皮質反射ポイント
各反射ポイントに緊張、圧痛がありました。
 
検査で判明した原因のポイントに、自律神経整体を施し調整。
 
起立性調節障害の根本原因である学校の思い悩みのストレスに対して
RAS脳幹網様体賦活系)がプラスに働くように、当院の波動テクニック
メナジーヒーリング®︎』で調整。
 
調整後、再度検査で問題のあった各筋肉、関節の状態をチェックすると
両肩、背中、腰の筋肉は柔らかくなり
首、背骨、肩関節の可動域も広がり、本来の動きを取り戻しました。
 
また膵臓の血糖値反射ポイント
血糖値を上げる副腎髄質反射ポイント
抗ストレスホルモンを分泌する副腎皮質の反射ポイントの圧痛も消失し
甲状腺ホルモンの影響で、頭を後屈した時に出ていた喉の違和感も無くなりました。
 
クラスメイトに言われた嫌な記憶は映像として
施術前は、はっきり浮かんでいたみたいですが
調整後は、ぼんやりしてあまり浮かばなくなり
RASがプラスに転換した手応えを感じました。
 
何より本人が治療前と比べ、身体と心の変化に驚いてくれました。
 
それからしばらく通院してもらい、今では朝が起きれるようになり
学校に行けるようになりました!

起立性調節障害を改善したいと思っているあなたへ

 
朝が起きれない、全身がだるい、立ちくらみ、ふらつき、頭痛、めまい、動悸など
あなたが起立性調節障害の症状に悩まされるようになった原因は、今までの生活の中にあります。
 
  • 学校や家庭でのストレス
  • 不安や悩みを抱え込み、誰にも言えずにいる
  • 甘い物やジャンクフードなどの食生活の乱れ
  • ゲームやスマホをずっと触っている
 
こういった部分を見直していき、自分の考え方、生活習慣の立て直しをすることで
起立性調節障害は改善することができます。
 
おひさまメナジー治療院に来院され
 
学校に行ける日が少しずつ増えてきた
寝付きが良くなり、朝起きるのが苦痛ではなくなってきた
 
と実感する方が多いのは、自分では見逃しがちな生活の中の原因をキャッチし、身体・心をケアしていくから。
 
あなたやあなたの大切な人が起立性調節障害でお悩みなら、おひさまメナジー治療院へお気軽にご相談ください。
 
私達と一緒に元気で楽しい毎日を取り戻しましょう!